「りんご」、「バナナ」、「みかん」、「いちご」、「ぶどう」、「メロン」…この中であなたの好きな食べ物はどれですか?
……あなたは、このようなデータの分析ができますか?
分析の方法はいろいろあるでしょう。
まず、最も好きな食べ物を1つだけ挙げてもらい、それを集計する方法。
また他に考えられる方法としては、好きな食べ物を順位付けしたりして、複数挙げてもらい、集計する方法もあるでしょう。
今回、次のような方法を提案します。
1) 「りんご」と「バナナ」はどちらが好きですか?
2) 「みかん」と「いちご」はどちらが好きですか?
3) 「ぶどう」と「メロン」はどちらが好きですか?
……このようにしてすべて、または一定の組み合わせについて、定量的に分析ができる方法を紹介します。
…ただ、いきなり堅い分析を行うのでは、肩がこるので、身近なスポーツの試合に題材を絞って、この方法の活用事例の1つとして、わかりやすく説明しました。
1から習得しようという方はもちろん、Excelで簡単に分析の実践をしてみようという方にも最適な教材です。
まずは、分析結果がわかっている教材を使って実際に分析の流れを体験し、それから実務などの本番で実践することが、実用への近道です。
王ジャパンの素晴らしい活躍により、優勝を遂げた、WBC「ワールド・ベースボール・クラシック」は記憶に新しいところです。
今回の事例では、2次リーグに進んだ8か国(日本、韓国、アメリカ、メキシコ、ドミニカ共和国、キューバ、プエルトリコ、ベネズエラ)の対戦成績を基に、統計的に実力がどの程度なのかを分析する事例を紹介しました。
このようなデータを基に、最終的にどの国(チーム)が優勝するのかを統計的に予測しました。
優勝国が日本と決定した後に分析をしたので、いわば「分析精度の検証」も兼ねることができました。
実際のビジネスにおいても、いきなり将来の予測や分析を行うのではなく、予め実際のデータ(正解)がわかっているデータを使って、精度を確かめながら、分析作業を進めていくことが肝要です。
ただし、統計的に得られた分析結果は、あくまで「統計的に求めた」物だけに過ぎません。
その後の判断は人間で行います。
大相撲2006年春場所の対戦成績(星取表)を基に、力士の実力を統計的に求めてみました。
すべての事例において、統計専門ソフトの代表格、S-PLUSによる実行結果もご覧いただきます。
ワールドカップ2006のため、また国内のサッカーに注目されるようになりました。
世界の有力選手の引退などが報じられましたが、2005年J1リーグの実力を分析する事例をご紹介します。
3種のスポーツ(野球、大相撲、サッカー)について、統計的に分析した事例を紹介しました。
スポーツに関心のある方は特に、専門的な側面と、統計的側面とで、どのように見方が変わってくるかをご覧いただくのも良いでしょう。
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